Garden Column Garden therapy

緑と触れ合い、生活をもっと豊かにする「ガーデンセラピー」から学ぶこと

日々のストレスや落ち込んだり、悲しいことがあったり。心も体も健康に保つ療法のひとつとして「ガーデンセラピー」を取り入れてはいかがでしょう。

こんにちは!愛知県安城市、刈谷市、知立市を中心に三河地域の外構・エクステリアの設計および施工を行っている株式会社ルボワです。ルボワについての詳しいご案内は、ぜひこちらをご覧ください。

以前、資格試験のために臨時休業をさせていただいたのですが、先月、その結果が出ました!「ガーデンセラピーコーディネーター1級」【合格】です。社長も含め全員で試験に臨み、無事、全員がコーディネーター1級を取得することができました。

関係者の皆様方にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、ご協力いただきまして誠にありがとうございました。

今回は、せっかくですので、もっとお庭の可能性について探るきっかけとなる「ガーデンセラピー」についてお伝えさせていただきます。

ガーデンセラピーとは?

まず、ガーデンセラピーとは何かというと、『住まいに植物を取り入れたり、日常的に様々なかたちで自然と接したりすることで、健康な暮らしを保っていく療法』のことであり、治療としてだけではなく、病気を未然に防ぐ予防法として注目されています。

近年では「アニマルセラピー」「カラーセラピー」「アロマセラピー」などの似たような言葉もありますし、「ガーデン=庭」+「セラピー=治療、療法」なので分かりやすいですね。

この療法は、患部を特定し直接働きかける「西洋医学」や、人間を自然の一部とみなし、病気の原因に心と体の関係性を見出す「東洋医学」など、様々な療法を合わせ、一人一人に寄り添った治療をしていくため「統合医療」と呼ばれます。

住まい方療法

では、セラピーとして実際にどんなことをするのでしょうか。ガーデンセラピーは、「住まい方療法」とほぼ同義として扱われており、次の5つの療法それぞれを総合的に行います。

芳香療法 … 花や草木の香りを利用して、病気やけがの予防、治療、健康増進、癒しなどをはかる療法。植物のエッセンシャルオイルを空気中に拡散させたり、吸引したり、あるいはオイルマッサージなどの方法で体内に取り込みます。

芸術療法 … 絵画や写真などの芸術活動のように、庭や自然の美しさに触れたり、感動したりすることで、健康促進と精神的な癒しをはかる療法。受け取るだけではなく、表現することで苦痛やストレスの解消につながります。

森林療法 … 森林の中を歩くことで健全な体の維持や、回復、精神的な癒しや心地よさを得る療法。森林の中にはフィトンチッドという有効的な成分が漂っていることも発表されています。

食事療法 … 庭で野菜やハーブを育てながら健康管理をしたり、そこで食事をしたりすることで、精神的な癒しや回復をはかる療法。栄養や調理の知識も必要とされますが、簡易的に行うのであれば園芸療法も兼ねて日常に取り込むことができます。

園芸療法 … 主に植物を育てる園芸活動により、心身の回復をはかる療法。実際に作業を行うのでリハビリテーションに多くみられます。先にあげた芳香療法や、芸術療法、食事療法など様々なものと併用されます。

これらを総合したものを、住まい方療法≒ガーデンセラピーと呼びます。この療法は「快適性」と「継続性」が前提条件として必要になりますが、それは「住まい」方療法と言われるように、日々の暮らしに無理なく取り入れることができてこそ力を発揮するからです。

5つのポイント

ガーデンセラピー(住まい方療法)には快適性と継続性が必要だとお伝えしましたが、では実際のプランニングにおいてはどのように実行するのでしょうか。

実は次に挙げたように配慮すべき5つのポイントがあります。

  1. 家と庭を一体化する
  2. 微気候を活用する※1
  3. 四季のある暮らしにする
  4. 緑に必要な自然の5大要素(日照・水分・土壌・風・温度)を考慮する
  5. 五感を刺激する

この5つのポイントをプランニングに組み込んでいけば、自然に庭と住まいの距離は近くなり、ガーデンセラピーの効果が期待できます。

※1微気候とは … 地表より100mくらいまでの生活に密接した範囲の気候のこと。住まい方療法では、この空間を庭(家の外)から整えることで、室内環境もより快適に改善されると考えます。例えば、日本家屋における風通しのよさを考えた間取りや、直射日光を遮る庭の樹木の配置は「微気候デザイン」の一部と言えます。

まとめ

ガーデンセラピーとは、普段の生活に植物を取り入れたり、日常的に様々なかたちで自然と接したりすることで、健康な暮らしを保っていく療法です。住まい方療法とほぼ同義であり、健康寿命を延ばすことを目的としています。治療だけではなく予防を重視した療法として、西洋医学や東洋医学などを取り入れた統合医療と呼ばれます。

何よりも重要なのは、無理なく快適に自然と親しめることです。

これはルボワのお庭に対する考え方とも共通しているところがあります。

他人と違うデザインにしようと奇をてらったり、雰囲気が良くなるからと言って無理に緑を増やしたりしても、結局は毎日の生活を長く続けていくことは困難になります。それよりも、自然なかたちで無理なく、ありのままの姿で快適に過ごせることが理想だと思うのです。

ガーデンセラピーを受講して、また少しだけ暮らしとお庭への考え方も深めることができたように感じます。「緑を取り入れた生活に興味が出たかも…」という方はぜひ一度、ルボワまでご相談ください。

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