Garden Column Garden therapy

日々のストレスを和らげる
お庭づくりのススメ(中編1)

ストレスを軽くするハーブガーデンのススメ

お庭が日々のストレスを和らげる場所になることをご存知ですか?このコラムは中編1です。ぜひはじめのページからご覧ください。

こんにちは!愛知県安城市、刈谷市、知立市を中心に三河地域の外構・造園の設計および施工を行っている株式会社ルボワです。ルボワについての詳しい案内はこちらをご覧ください。

※このコラムは(中編1)です。はじめのページ(前編からご覧ください。

はじめのページ(前編)

ストレスフリーなお庭とは「その1」

ストレスフリーなお庭とは、「適度な緑を取り入れたお庭」である

では実際にストレスを和らげる、心地良いお庭をつくるために何をしたら良いのでしょうか。1つは「適度な緑を取り入れる」ことです。

「緑視率(りょくしりつ)」という言葉があります。これは視界に占める緑の割合を指し、緑が多いほど緑視率が高いと表現します。緑視率の高さはストレスの軽減に比例すると言われており、実際にリラックス効果が得られたという研究結果も出ています。

そこでお庭でも、緑視率を高めるために樹木や植物を取り入れることをおすすめします。例えば木を1本植えるだけで、お庭に出たときだけでなく窓からの景色にも変化が現れ、私たちの心を和ませてくれます。ただやみくもに植物を多用するのではなく、生活の目に入る場所に手入れのできる量を取り入れるだけで良いのです。それはプランターやハンギングバスケットでも同じで、少しの彩りを入れることがお庭の価値をぐっと高めます。

イングリッシュスタイルのハーブガーデン

実際に緑を増やそうと思ったとき、おすすめなのが「ハーブ」を取り入れることです。ハーブとは、香りが高く、薬としての効能を持つ植物のことです。

ハーブはリラックスに必要な五感を刺激する効果に優れており、癒しのお庭をつくる近道と言われています。食事やアロマなど、お庭以外でも利用価値があることも魅力です。剪定ではなく「収穫」と考えられるのも気分の上がるポイントです。

ストレス軽減に効果のある育てやすいハーブ

ジャーマンカモミール

キク科 花期:4~6月  ◎心身のリラックス効果、不眠
りんごのような香りのハーブとして知られています。水はけの良い日なたを好みます。
おすすめの利用:アロマ、ハーブティー

ラベンダー

シソ科 花期:5~7月 ◎不眠、緊張緩和、鎮静効果、抗菌・防腐作用
風通しの良い場所を好む植物です。春から初夏にかけて、長い花茎の先端に穂状の花を咲かせます。
おすすめの利用:アロマ、ハーブティー、スキンケア、ドライフラワー

ローズマリー

シソ科 花期:4~6月 ◎疲労回復、脳の働きの活性化、消臭効果、抗酸化作用
針葉樹のような細長い葉が特徴で、雨の後はとくに強い香りがします。乾燥気味の土地を好みます。
おすすめの利用:料理の香り付け、ハーブティー

ストレスフリーなお庭とは「その2」

ストレスフリーなお庭とは、「管理のしやすいお庭」である

ストレスを和らげる心地良いお庭をつくるためには、「いかに管理を楽にするか」も大切です。

どんなに緑を増やしてお気に入りの物を集めても、ゆっくり過ごす時間以上に手入れや掃除に時間を割かなくてはいけないようでは、せっかく軽くしたストレスもすぐにまた溜まってしまいますよね。そんなフラストレーションを減らすためにも、お庭をつくる際には以下のことに気を付けましょう。

  • 植物の種類に注意

緑視率を気にしすぎて、また雰囲気を良くしたいあまりについ自分の手入れができる範囲を超えて植栽を入れてしまう場合があります。管理が大変と思うその場合は、量が多すぎる以外に、選ぶ樹木や下草に問題があるのかもしれません。

樹木は「成長の遅いもの」下草は「多年草を少々」、これが管理しやすい植栽の鉄則です。成長の早いものはそれだけ剪定の頻度も高くなり、こまめにカットしないとどんどん大きくなってしまう恐れがあります。また、一年草を多く植えてしまうと、枯れて植え替える手間がかかります。その点ハーブ類には多年草が多いので、おすすめです。なるべく大きくなりにくい品種を選びましょう。

手入れを十分に行き届く範囲に抑えれば、ストレスなくむしろ楽しみの一つとして管理ができるため、植栽の種類や量にはくれぐれも気を付けてください。

一年草と多年草
一年草とは、開花が終わると段々と枯れて尽きてしまう、寿命が1年とされている植物の種類のことです。多年草とは枯れ切ることなく年中葉や開花を見られる植物の種類です。
季節ごとの花を楽しむプランターには華やかな一年草が向いていますが、グランドカバーなど地植えで楽しむものには多年草がおすすめです。

  • 水栓の設置

植えた植物を手入れするため、またお庭の掃除をするために、水栓の設置は必須条件です。中でも、水栓を柱として立ち上げた「立水栓」を設置することをおすすめします。手洗い用の蛇口と、ホース用の蛇口の2つが付けられる「補助蛇口」付きのタイプを選ぶと利便性が上がります。

また、設置場所にも注意が必要です。植栽への水やりがしやすい場所であるかどうかを特別重視しましょう。いくら長いホースを買って伸ばせば届くと言っても、その出し入れには手間がかかり、これもストレスとなり心が離れていく要因にもなりかねません。

端から端まで植栽を入れた場合は、思い切って中央に水栓を設置するのも良い方法です。立水栓は進化を続けており、デザイン性の高い商品が数多く出ています。むしろあえて見せることでオシャレなお庭に早変わりするかもしれません。

次のページ(中編2)

前のページ(前編)

    Click to share.
    thank you!