プライバシーを守る!
気になる視線を遮る目隠しの活用方法
環境や生活スタイルによって求める隠し方は変わってくるため、それぞれのメリット・デメリットを把握し、コストパフォーマンスの良い理想の目隠しを見つけることが重要です。
こんにちは!愛知県安城市、刈谷市、知立市を中心に三河地域の外構・エクステリアの設計および施工を行っている株式会社ルボワです。ルボワについての詳しいご案内は、ぜひこちらをご覧ください。
お家でプライベートな時間を過ごしているとき、窓からご近所さんや道を歩く人の姿が見えることはありませんか?交通量の多い道沿いや、密集した住宅地に住んでいる方は特に、外からの視線が気になってしまいますよね。その原因はただ一つ、お家の中が見えないように十分な目隠しができていないからです。
そこで今回は、気になる視線を遮る、外構工事における目隠しのコツをお伝えします。
目次
目隠しとは?
お庭はプライベートな場所でありながら、建物のように壁に囲われていないので、何も設置しなければプライバシーゼロの空間です。そのため外構工事では、お庭に外部からの視線を遮るための「目隠し」を設置して、プライバシーを確保することが重要視されてきています。
お庭や外構において「目隠し」とは、道路や隣家からの視線を遮るために敷地内に設置する、フェンスや壁などの構造物、生垣を指します。では、どの程度の高さがあれば、視線を遮ることができるのかご存じでしょうか?
お庭にいるときの目隠しの高さの基準となるのは、通行人の目線の位置ではなく、自分の目の位置です。
また、お家の中にいるときはお庭よりも高い場所に立っているため基準位置が高くなります。どこにいて、どんなことをしているときの視線を遮りたいのかを考えながら最適な高さを決定しましょう。
目隠しに適した高さの目安
お庭に立っているとき | およそ150~160㎝ |
お庭でイスに座っているとき | およそ100~120㎝ |
お庭でしゃがんでいるとき | およそ60~80㎝ |
家の中で立っているとき | およそ190~220㎝ |
家の中でイスに座っているとき | およそ140~170㎝ |
家の中でしゃがんでいるとき | およそ100~140㎝ |
- 目隠しをお庭の地面に設置したときに、道路または隣地に立つ人の視線を遮る高さです。
- 日本人の男女平均身長(≒165㎝)マイナス10㎝を目線の高さとした場合です。
- 道路や隣地の方がお庭より高い場合は、目安の高さに差分をプラスする必要があります。
設置の際に気を付けておくこと
前述の目安の高さから一つ、知っておいてもらいたいことがあります。それはお庭の地面から60cm程度までは目隠しの必要がないということです。
目隠しを設置したいと考えている方に最も気を付けていただきたいのは、隠し過ぎてはいけないということです。よく勘違いをして、人の姿が少しも見えないように地面から身長以上の高さまできっちりと見えない壁を設置することが「最良の目隠し」と思われる方がいます。しかし、それでは風も光も入らず外観も物々しい雰囲気になり、死角が増えるため防犯性も薄まります。
他人のことが気になる瞬間は、相手の「目」を見つけたときです。そのため自分の目の位置に視界を紛らわすものが少しあるだけで、周囲の視線は全く気にならなくなります。つまり、不自然に全てを覆ってしまうことは無駄にコストが掛かるばかりでスマートな方法とは言えないのです。
目隠しが持つ3つの機能
目隠しをすることによって得られる機能は、外部からの視線を遮ることだけに留まりません。そのほかにも以下のような効果があります。
敷地の境界線を明確にする
お庭のスペースを狭めてしまわないよう、目隠しは敷地境界の近くにつくることがほとんどです。そのため隣家との敷地が曖昧にならず、最大限のスペースを活用できます。
侵入者を防ぐ
目隠しをすることは柵を立てるのと同じことです。泥棒や空き巣などの不審者の侵入を防ぎ、方法次第では野良ネコの侵入さえも防ぐことができます。
景観の向上
構造物や樹木を取り入れることによって、お庭に立体感が出て雰囲気が一変します。窓から眺める景色を素敵な景観に変貌させることができることも、メリットの一つです。
このように、きっかけや目的はプライバシーを確保するだけであったとしても、実際には多機能的に活躍してくれるため、設置してからの満足度が非常に高いことも目隠しの魅力です。
目隠しの種類
駐車スペースを考えるときは、1台あたり横幅2.2~3m×奥行幅4~6.5mを目安に、敷地の広さに応じた面積を決定します。
狭い駐車場を活用するには、ミラーや照明の設置などの工夫をし、できる限り「見通しを良くすること」が大切です。
駐車場の舗装には様々な種類がありますが、金額だけでなくデザインやコストパフォーマンスも十分に考慮して、オリジナルの魅力的な舗装にしましょう。
生垣
樹木を並べて植えてつくられた垣根。年中、葉の茂る種類(常緑樹)、剪定に耐えられる丈夫な種類を選ぶことが重要です。
天然木フェンス
天然の板材と柱を組み合わせてつくった柵。防腐処理、防虫処理の施された材料を選ぶと良いでしょう。ブロック上に設置できない場合は地面に柱を立てる土台が必要となります。
メリット | デメリット | |
生垣 | ・風景に溶け込む自然な目隠しができる ・好みの高さに調整できる ・四季を楽しめる(※樹種による) | ・葉が密に茂るまでに期間を要する ・水遣りや剪定、病害虫の対策などの管理が必要となる |
天然木 フェンス | ・人工木フェンスより安価に設置ができる ・オリジナルで好みの板幅や枚数の組み合わせが可能 | ・塗装の塗り直しなどメンテナンスが必要 ・種類によっては朽ちてしまうおそれがある |
壁
ブロック塀、塗り壁、タイル張りの壁など、コンクリートブロックを積んでつくる構造物。施工する地面の下の状況や、隣地の日当たりなどの配慮や確認が必要です。
メリット | デメリット | |
壁 | ・完全な目隠しができる ・自由な装飾で、オリジナリティや意匠性が出せる | ・コストが高くなる ・隙間をつくらない場合、風通しと日当たりが悪くなるおそれがある |
人工フェンス
アルミ、スチール、樹脂などの素材をつかった工業製品。目隠しの度合いによって、商品を選ぶことができます。 ブロック上に設置できない場合は地面に柱を立てる土台が必要となります。
メリット | デメリット | |
人工フェンス | ・メンテナンスはほとんど不要 ・隙間のない目隠しも可能 | ・商品によってコストが変わる ・全体のバランスを考えないと景観から浮いてしまうこともある |
角柱
角形の柱。(天然木も人工も可能)並べて設置することで柵と同じ効果がある。ブロック上への設置は難しい。
メリット | デメリット | |
角柱 | ・スタイリッシュな見た目になる ・柱同士の間隔など自由に設定できる | ・コストが高くなる ・正面からの目隠し効果は期待できない |
今回のまとめ
お庭や外構において「目隠し」とは、道路や隣家からの視線を遮るために敷地内に設置する、フェンスや壁などの構造物、生垣を指します。
目隠しをすることによって得られる機能は、外部からの視線を遮ることだけに留まらず、敷地の境界を明確にし、侵入者を防ぐ、景観を向上させるといった効果もあります。
外部環境や生活スタイルによって求める隠し方は変わってくるため、それぞれのメリット・デメリットを把握し、コストパフォーマンスの良い理想の目隠しを見つけることが重要です。
ルボワでは、目隠しを取り入れることで、機能を兼ね備えながらデザイン性も高まるプランをご提案しています。この記事をお読みの皆さま、どうぞお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。