外構から考える防犯対策
~防犯砂利と普通の砂利どちらがおすすめ?(後編)~
DIYでも取り入れやすい防犯砂利について、きれいに敷くポイントなども含めてお伝えします。
こんにちは!愛知県安城市、刈谷市、知立市を中心に三河地域の外構・造園の設計および施工を行っている株式会社ルボワです。ルボワについての詳しい案内はこちらをご覧ください。
※このコラムは後編です。
ぜひはじめのページ(前編)からご覧ください。
ここまで、よく販売されている防犯砂利と普通の砂利との違いやメリット、デメリットをご紹介しました。続いては、DIYをする際にも押さえていただきたい砂利敷きのポイントをお伝えします。
砂利(砕石)を敷くのに適した場所
続いて、防犯砂利や砕石をどこに敷いたら効果的なのかということについて考えます。そもそも泥棒は人目があることを嫌います。なので、人目に付かない場所や、死角になる場所に重点的に防犯砂利や砕石を敷くことで、誰かが踏み入ると音がするという状況をつくり出します。
防犯砂利を敷いた方が良い場所
- 家の裏側など人目に付かない場所
- 物が置いてあったり、何かの陰になっていたりして死角になる場所
- 隣家との境界線
- リビングや大きな窓などがある周辺
泥棒側の目線になって…というと少し難しいかもしれませんが、こうした箇所を重点的に考えれば、ご自宅の注意するべきポイントもいくつか見つかるはずです。
逆に、普段から人通りが多い場所に防犯砂利を敷いてしまうと、踏まれることで粉々になり風で飛ばされたり、周囲が汚れたりと、せっかくの防犯砂利もメリットではなくなる可能性が高いので注意しましょう。また、風が通り抜けるような広い場所への施工も、強風で飛ばされることが多いのであまりおすすめできません。
きれいに砂利(砕石)を敷くためのポイント
最後に、防犯砂利もしくは砕石を敷く際のポイントをお伝えします。
- 敷く前の除草作業はしっかり行う
砕石を敷くこと自体が防草効果ともなりますが、完全ではないので、除草をしたあとに防草シートを敷くのがおすすめです。 - 土をならす
除草した後に土をならすことで、防草シートも敷きやすくなりますし、砕石を敷く際にも均等に広げやすくなります。 - 厚みをもたせる
最低でも3~5㎝の厚みがある砕石の層をつくってください。それよりも薄いと、歩いた際に土が見えてしまったり、砂利同士の摩擦が少なくなり音がなりにくくなったりします。
除草作業と防草シート敷きも大切です。 厚みがないと土が露出してしまいます。
なお、「DIYの方が安い」と端から信じてしまうのはあまり良くありません。普通の砕石ですと、ネットでは一袋(10kg)およそ¥400程度でも販売されています。しかし、3㎝の厚みで1㎡に砕石敷きをしたいと思うと、5~7袋(50~70㎏)必要となり、単純に計算しただけでも¥2000~2800/㎡となります。一方、ルボワにお任せいただいた場合、単価¥1800/㎡が基本ですので(砕石の種類や施工場所によって価格は変動します)、この場合はネット通販で仕入れてご自分で作業するよりも、断然プロにお任せする方が楽でコストパフォーマンスも良くなります。また、あわせておすすめしている防草シート敷き(参考価格¥1200/㎡~)も、同じ工事の中でご依頼いただけますので一回ですっきりと完了できます。
今回のまとめ
防犯砂利とは、泥棒などの不審者を侵入させないために、踏むと大きな音がなるようにつくられた砂利のことです。一般的に流通している中で多いのはリサイクルガラスを使用した発砲石タイプで、空隙があることで大きな音がします。お値打ちで手に入りやすく、軽量のため施工もしやすいのがメリットですが、一方で砕けやすく粉々になってしまうと雨風で流されたり、周囲に散らばったりして後片付けが大変になります。今では、様々な種類の防犯砂利が販売されていて、それぞれの特長を活かして選択ができるようになっています。その中でも、ルボワがおすすめしたいのは「砕石敷き」です。防犯用につくられたものではなく、いわゆる自然石ですが、だからこそ和洋問わずにお庭に馴染み、植栽との相性も抜群です。防犯砂利ほどメンテナンスに困ることもなく、価格も高すぎることはないので、どなたでも取り入れやすいと思います。このように素材によって特徴も値段も異なるので、敷く場所の景観や全体の予算を参考にして選んでみてはいかがでしょうか。
せっかく素敵なお住まいを持っていらっしゃるのであれば、その暮らしを守れるように備えをしていくことも大切です。建築側からだけではなく、外構の観点からも防犯対策はできますので、リガーデンのタイミングや、その他のお庭や外構に関係することで気になることがございましたら一度ご相談ください。ご連絡お待ちしております。
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