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外構から考える防犯対策
~防犯砂利と普通の砂利どちらがおすすめ?(前編)~

大事な住まいを守る防犯対策を、外構の観点から取り組んでみませんか?今回は防犯砂利についてご紹介します。

こんにちは!愛知県安城市、刈谷市、知立市を中心に三河地域の外構・造園の設計および施工を行っている株式会社ルボワです。ルボワについての詳しい案内はこちらをご覧ください。

暦の上ではもう秋になりましたが、まだ昼間は35度近い気温になることが当たり前で、早く涼しくならないかなと心待ちにしてしまいます。しかし一方で、秋は外が暗くなる時間が早まり、夜も長くなっていくことで、人目が付きにくくなったり、窓を開けておくとちょうど良い気候になったりすることから、施錠が甘くなり泥棒による被害が増えるそうです。こうした被害への不安を少しでも軽減させるために、外構からできる防犯対策を一緒に考えてみませんか。
今回は対策のひとつとして防犯砂利をご紹介します。砂利を敷くという作業でしたら、DIYでも比較的取り入れやすいので、ご自身で挑戦してみたいという方はぜひ敷く際のポイントもあわせて読んでみてください。

目次

  1. 防犯砂利とは?
  2. 防犯砂利の種類とメリット・デメリット
  3. 防犯砂利と普通の砂利は何が違うのか?
  4. 砂利(砕石)を敷くのに適した場所
  5. きれいに砂利(砕石)を敷くためのポイント
  6. 今回のまとめ

防犯砂利とは?

防犯砂利とは、人が踏んだ際に大きな音がすることで泥棒などの不審者を寄せ付けない、防犯に特化した砂利を指します。具体的には、76.5デシベル以上の音が出るように作られているもので、80デシベルが救急車のサイレンの音ぐらいと言われるので、かなり大きな音が出るようになっていることが分かります。一般的に多く流通しているものはリサイクルガラスを原料として軽石のようにつくられているため、空隙がたくさんあり音が反響しやすくなっています。

防犯砂利の種類とメリット・デメリット

現在、防犯砂利として販売されているものは、先述したリサイクルガラスを使用したものが主流ですが、その他にも各素材の特長を生かした防犯砂利があります。

ガラス発砲石 

メリット:リサイクルガラスを軽石状にしたもので、空隙があることで音が響きやすい(=大きな音が出る)。お値打ちで手に入りやすい。軽量なのでDIYでの施工もしやすい。

デメリット:軽いので強風で飛んだり、大雨では流されたりする。衝撃に弱いので踏むことで粉々になり、周囲に散らばってしまう。メンテナンスが必要。

天然石、溶岩

メリット:保水性が高く、重量がある。強風や大雨でどこかへ行くことはない。見た目がお庭の雰囲気に合わせやすい。

デメリット:ガラス製に比べると大きな音はならない。

瓦 

メリット:瓦そのものの性質として、透水性、保水性が高い。リサイクル品になるので比較的お手頃に手に入る。

デメリット:角が鋭利なので、裸足で上を歩くことはできない。音はあまり大きくならない。

セラミック

メリット:近年流行っており、雨風にも強い。ガラスを原料とするものより丈夫で、重量もある。音も天然石などに比べると大きな音がする。

デメリット:機能性が高い分、高価格。お庭の景観に馴染むかどうか注意が必要。

防犯砂利と普通の砂利は何が違うのか?

では次に、普通の砂利と比べるとどうなのでしょうか?これはお客様からも良く聞かれる質問です。まずルボワでは「普通の砂利」と言われたら、単粒度砕石(たんりゅうどさいせき)をご提案します。だいたい一粒が20㎜~30㎜程度の大きさで、大小混ざっているものです。なぜ大きさが一定じゃないかというと、サイズの小さいものだけですと粒同士が密着しすぎて踏んでも音がせず、踏み固められてしまいます。逆に大きいものだけですと、粒同士がこすれやすく安定しないので、歩きづらくなってしまうからです。

防犯砂利は音が出るようにあえてつくられたものですが、それに比べると砕石はあまり大きな音はしません。ですが、大小さまざまな大きさの粒を合わせることで適度に空隙ができ、踏めば防犯としては十分な音がなります。また、天然石ですので人が踏んだくらいではめったに砕けず、粉々になって周囲を汚したり、風や雨で流されたりする心配もありません。一般的に流通しているものですから、値段もお手頃でホームセンターなどでも気軽に購入できるのも大きなメリットです。こうした点から、ルボワでは防犯砂利の代わりに砕石敷きもおすすめしています。

後編へ続きます。
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